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ピアノハウス ハントケルナーは音の小箱。ドイツ名匠の技術を継承したピアノビルダーがブラッシュアップしたピアノ達がお待ちしています。

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プァイファー社のピアノ/ Carl A.Pfeiffer Flugel und Klavierfabrik GmbH & CO.KG.


Carl A.Pfeiffer Flugel und Klavierfabrik の歴史概略

カール・アー・プァイファー・フリューゲル・ウント・クラヴィーアファブリーク社

400年の家系を誇る木工職の名家、社名の読みは和独辞書ですとフの音を含み『Pfei(プファイ)』とされ見慣れない表記。実際はこの『フ』の音はプの音に含まれるような感じですから、私達は原音に近くわかりやすい『プァイ』とカタカナで表すことにしています。米国の女優さんで、ミッシェル・プァイファー(Michelle Pfeiffer)という同姓の方がいますね。

現在の工場はシュトゥットガルト中心部から離れ、郊外に移転。シュヴァーベン地方は技術に特化した人が育つ地域らしく、ジーメンスやボッシュ、メルツェデスベンツ、ポルシェといった名だたる企業が集まっています。ドイツを代表する名だたる企業があります。
このシュヴァーベン地方の人は、何かに特化する性質がある事が知られています。前述の企業のみならず、優れたアップライトを造るという事も、共通した事かもしれません。

アップライトピアノにおけるプァイファーは、パフォーマンスは随一とされるものの、先代や先々代はアジアマーケットでは理解されないといった思考に加え、この市場に全く興味を持たなかった事があって、1990年以前は日本への正式な出荷はありませんでした。
しかし、国内メーカーの両雄が研究用にPfeifferを7台入手しているという事は、関係者以外殆ど知られていません

一族は、四代前のカール・コンラート(1862~1926)を米国で成功したHeinrich Steinweg(Steinway初代)の元に送っています。丁度スタインウェイの二代テオドールが、ハンブルク工場を設立した1880年前後位の時代。

3代前のヴァルター(1886〜1960)は研究者として、クラヴィーアバウアーとしてドイツでは高名で、多くの著書を残したピアノ工学の権威です。



大型モデルの時代を生きたヴァルターは、1960年に亡くなりましたが、後にその息子ヘルムートはノウハウを凝縮した共同開発のコンパクトピアノ、モダンモデル110(現114)を発表しました。
従来、120p位迄のクラスはメカニックが小さく、鍵盤も短いものです。

現在廃番になったスタインウェイZ114、ベヒシュタイン12nや12a(117cm)等とライバル関係ですが、大型の余裕あるメカニックと、長い鍵盤を上手く組み込んだプァイファーコンパクトは、豊かな音量等に加えてタッチ・表現力等がハンブルクやウィーンの大型より評価が高く、更に彼らの名声を高め、ヨーロッパのピアノ市場に衝撃を与えました。

小型で優れたものを造るのは中々困難な仕事。未だにこれ以上のコンパクトピアノが登場しないという事も、東の横綱は動かしようがありません。

当時このコンパクトを弾いたヴィルヘルム・ケ
ンプは、『卓越したピアノ』と語りました。




シュトゥットガルト時代のプァイファー社


シュトゥットガルト時代の工場は、路面電車の駅から直ぐで、ハンマーやメカニック製造のレンナー社と隣接し、通り沿いにこじんまりした展示場がありました。敷地内にはシーズニングの為に木材、フレームが並べられていました。当時、写真撮影が殆ど許可されず、残念ながら手元には僅かな資料しかしか残っていません。

1950年代から1990年代迄シンプルな脚のないモダンモデルは、殆ど斜体のロゴ。2010年頃迄は注文で象眼ネームモデルが有りました。現在は全て真鍮製ネーム、一寸読み難いベーゼンドルファーと同じクラッシクな亀文字ドイツ書体に統一されています。

近年規模を縮小、量産部門の工場を香港のファンドに売却。又、保有ブランドもザクセンのメーカーに売却しました。

少し遅れて、関東南部の某ピアノ店が、どこかで入手したプァイファー中古を販売するにあたり、自社のホームページで『ハイファー(プァイファーの意)は倒産して・・』云々といった事実と異なる無責任なフェイクニュースを記載しました。グーグルのアルゴリズムからすれば大きなペナルティー。

社主や従業員のピアノビルダー達はいたく憤慨し、『良くない事だ。』とコメントをしてます。現在は1950年代の工房時代にの様に回帰、Pfeiffer社に限った事ではありませんが、自社の古いピアノ補修も行ってヒストリックピアノの販売もしています。

近頃はそのパフォーマンスを知り、同業他者にも多少中古Pfeifferピアノが入っている様ですが、どの程度らしさが保たれているかは、他の銘柄同様固体別の落差や整備環境も異なり、わからない所です。