ドイツを旅行されると色々な楽器を扱う店でピアノ展示しているという一般店の他、ピアノハウスとかクラヴィーアハウスという修理・メンテナンス・販売を中心とした専門店がある事に、お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この様な専門店は80年~100年以上前に販売した楽器をオーバーホールしたり、調律・メンテナンス、新品・中古・オールドの販売という専門的業務を中心に、実務経験の豊かな人材が後継者を独自育成しているところも多々あります。音楽教室と物販中心の国内ピアノ取扱業者とは随分異なります。
近年その専門店を覗いても、黒塗ピアノの比重が高くなり、新品のブースはどの店も殆ど黒になっています。木目のピアノは減少し、欧州中古市場もこの先は黒塗中心となってくる事でしょう。
未だ多くのピアノメーカーが残っていた1970年代の欧米ならならとても考えられないことでしたが、現在残っているヨーロッパの各メーカーは、アジア系企業と拘りない会社は殆どなくなり、加えて中国製メカニックを採用するモデルも出てきました。1993年以降イーバッハが韓国の財閥企業『大宇(DAEWOO,デーウ)』をパートナーにしたあたりから、この変革は始まりました。
最近では、リーマンショックを経て北米の需要が極端に落ち込み、ここのマーケット比重が高いメーカーほど大きな打撃を受け、債務超過・廃業・アジア系に身売り(中国メーカーに身売りした中堅ドイツメーカーもあります)等激変しました。2009年に債務超過となったシンメル社は現在再開されました。
世界的銘柄の3社(我が国では3大メーカーとも言う)も、アジア企業の関係するグループとなり、その企業が伝統を上手く引き継いでいけるのかどうかという状況です。特に韓国のサミックは、自社の品質・業績を別にして、財閥の親会社現代グループ(日本の三菱グループのような企業)の財力を持ってすれば、ピアノメーカーの経営に参入する事自体難しいことではありません。この財閥の意図は分かりませんが、代表銘柄の3企業のうち2つに拘っているのだけでなく、2009年に廃業した他の普及品のドイツメーカー株式をも所有して経営を引き継ぎました。サミックの動きが気になるところです。
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本場ドイツには19世紀の伝統を受け継いでいる少量生産の製作所がまだ残っており、私共の窓口では御希望の仕様で、手工生産メーカーへ直接注文という選択も御用意しています。威圧感の無いコンパクトな小型ピアノでも、規格化された普及品とは異なり、歌心のある暖かい樹の音がします。
モデルによって制限はありますが、例えばお好みの杢理の美しい外装材に指定する、というような選択も可能です。店頭には見本品を展示しています。一度御覧ください。勿論気に入っていただけたら、現品でも承ります。
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この一族は、1600年代から400年の歴史を誇る木工職の名家で、現当主は9代目に当たります。生産の殆どは、欧州の音楽専門家及びピアノ愛好家筋に納められています。プァィファー家は欧州市場を中心と考えていた為、1990年以前は正式に日本への出荷はされていませんが、代表的国産メーカー2社は研究用のためか、計5台程持ち込んでいるようです。
6代PfeifferとHeinrich Steinweg(スタインウェイ社の創始者)は師弟関係にあり、若き時代は米国の彼の元で修行生活を送っています。当時からスタインウェイ以上のピアノ造りを目指していたことが推察されます。7代Doctor Walterは、ピアノ製作を志す欧州人達の間で権威あるピアノ製作の大家として知られ、ピアノ製作専門書の執筆も多く、各ノウハウに裏打ちされたこのファミリーの最小のアップライト(モダンモデル)を弾いたピアニストの巨匠ヴィルヘルム・ケンプは、表情豊かなピアノに対し歓喜し『プァィファーは傑出したメーカーだ。』と賞賛しました。その他の高名な専門家たちも Pfeiffer を所有し、同等の賞賛をしています。
プァィファー社はバイエルン州のシュヴァーベン地方(ヴュッテンブルク)シュトゥットガルト盆地にあり、ここの気風は『質素にして頑な・独立独歩』という強い個性があると云われています。この地方はメルツェデス・ベンツ/ポルシェ/ボッシュといった世界に誇る優れたドイツを代表する組織があり、プァィファー家もアップライトに於いてはどこにも負けないという、その個性は共通の物です。
特に現行モデル124は、完成度の高い楽器です。その秘密のひとつは全く異なる独自の鍵盤システムです。略1対1の鍵盤比を持つうえ、労力を惜しまず事前に細かな質量検査と優れた工法によって軽敏・繊細なタッチが与えられ、アップライトの頂点に立つものです。基本的構造が優れているので、他社のように後から大きな穴を開け、重い鉛を入れることがないので、鍵盤自体の比重は至極軽量です。
19世紀から20世紀初頭に於ける巨匠の伝説的賞賛は、どこのメーカーも持っていますが、近年行われたピアノ専門家による欧州ピアノメーカーのコンクールでも、わが国でよく知られるメーカーのトップモデルを打ち負かし、金賞を獲得するという事実もその実力のあらわれと云えます。
我国に於いては、南ドイツ留学生(多くの現地音楽学校に納品)や相当のピアノ事情通を除けば知る人も少なく、触る機会も殆ど無い楽器ですが、もしオーナーとなりえたなら、生涯の友との語りは格別の時間になりましょう。
只今準備中
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現地ピアノ業者間で通称フェァシュターと云われるアウグスト・フェァシュター社は、ドイツ・ザクセン州東方に位置し、『手工生産のグランドとアップライトピアノ製作所』
という肩書を付けた社名が正式です。第二次大戦前には、フェァシュターも何れかの商社を通じて輸入されていましたので、当時は我国でも良く知られた名柄でした。英語読・ローマ字読が混雑していた為『オーガスト・フォスター、或いはフォルスター』と呼ばれていました。フェァシュターを模範として製作された国内メーカーのピアノも多く在存しています。
現在ではアジア系企業と関係を持たないメーカーで、商業主義的なメーカーと対照的な存在。年産数は数百台。その殆どが欧州市場(一部北米)へ納品されています。我国では一部書籍で洋書の直訳的な紹介をしているようなものもありますが、その実態は殆ど知られていません。
つい1998年頃迄は、蒸気の木工プレスが使用され、120年前の手動響板関係接着ジグ(現在も使用中)や初代のフェァシュターが購入した機械が現役で使用されている等、戦前のピアノ製作を現代にいてそのまま見る事が出来た工場でした。
19世紀のザクセン国は、アウグスト強王に代表されるように強大な国で、エルベのフィレンツェと称される交通の要所帝都ドレースデンや印刷業・音楽の都ライプツィッヒという街を抱え、とても華やいでおり、文化の中心地であったため、多くのピアノメーカーもザクセンに集まっていました。やがて第二次世界大戦時に、有名なドレースデン空爆によりこの地方は壊滅的被害を受け、殆どのピアノメーカーは立ち直ることなく消滅しました。
フェァシュターの仕事はドイツの製作者間でも『優れた手仕事』と評価される様に戦後不幸な体制化にあっても、全欧からの受注が途絶えず、幸運にも生命の火は灯り続けることが出来ました。
『良い樹の音がする』とされる楽器は、知られざる多くの個性も持っています。例えば、グランドの絃はウィーンのベーゼンドルファー同様手間のかかる総1本掛、外装リムは硬材のべースに軟材を巻き合わせる昔通りの工法です。北米のジャーナリストがこのメーカーに残された工法や伝統に驚き、リポートを綴った記事も昨年出ています。
ある意味、ザクセンの田舎オーバーラウジッツ地方にあったために空爆も受けず、殆どのメーカーが失ってしまった手工技術の伝統が、このザクセンの外れのフェァシュターには色濃く残されたと思えます。
116cmのアップライトが、国産170cmクラスの最長絃より長く、堅牢で音響に優れた6本支柱等。そして一般メーカーと異なり、グランドの生産比率が高い事(UP3:GP2)も支持を裏付ける特徴です。
殆どの著名メーカーが1990年代より80年代、その前の70年代、そして60年代50年代と、製造年が若くなるほど材質が落ちるといわれますが、フェァシュターに限り1980年代よりは90年代、そして今世紀に入ってから更にその質が向上しています。
2002年に配給されたヨーロッパ映画の名作『The Pianist(邦題、 戦場のピアニスト)』では主人公のシュピルマンが戦後に復帰し、ラジオ局で演奏するラストシーンは同時代のフェァシュターグランドが使わています。御機会があれば、オールドフェァシュターの音と姿を映像で御確認ください。
2007年頃からヨーロッパメーカーは生産数が激減し続けているにもかかわらず、2010年5月には創業150年を記念して、フェァシュターは意欲的な大型のコンサートアップライトModel134を発表しました。往年の大型モデルを新設計で復刻。ピン板が狭く広大なサウンドボードから溢れんばかりの豊かな音が響きます。フェァシュター社の底力を感じさせられるピアノです。
バーズアイメイプルで飾られた角度調整ができる新しいデザインの譜面台が組み込まれています。
只今準備中
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欧州の愛好家から譲り受けた秘蔵品、或いは信頼のある各提携拠点からの入手品を国内メーカーのグランドピアノ程度の御予算から御案内いたしております。
私共では古い楽器を修理する事と、販売の御案内は分けて考えています。ヨーロッパは日本から見れば憧れのピアノは程度を考えなければたくさん有ります。元の状態がボロボロでも銘柄が良いだけなら、入手も訳ない事です。但し、以下の条件に当てはまる物は扱いません。 サウンドボードの割れが多い物
入荷品は新旧ありますが、ドイツ市場で評価が高く、保存状態の良いコンパクトな物が中心。ピアノビルダーが自ら選んだ各1台限りの優品です。
お買い求めやすい普及品も一部御用意しています。バイヤーの都合で用意した名ばかりのブローカー物ではありません。その違いは御自身で御確認下さい。
幻のピアノPfeiffer(プァィファー)120、知る人ぞ知る名匠ドクター・ヴァルター・プァィファーの優美なフレンチウォルナット(11月頃展示予定、年産40台の内の1台)、スタインウェイV型ホンジュラスマホガニー(猫足モデル)、美しいオーク材のC.BECHSTEIN(ベヒシュタイン)コンサート12a(117cm、12nより各上の上級モデル)入庫。
現在50年代から新品までの展示があります。
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音のタイムカプセル!! スタインウェイV型(125cm)象牙仕様
低湿低温(北欧)で保管されていたので、50年代とは思えない程の保存状態。オリジナルハンマー、ダンパーフェルトで当時のスタインウェイを実感できる優品です。
中米ホンジュラス産と思われる美しいマホガニー材の猫足モデル。ピラスターとアッパーパネルは、ポメルマホガーニー材というコンビネーション。クラウンジュエルの魁ともいえる希少モデル。今迄多くのスタインウェイをヨーロッパで見ましたが、現地のパートナーも初めて見るモデルといいます。
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ベヒシュタイン12a、オーク117cm
12a(114cm)が中心の国内市場では、あまり見かけない上級モデル、80年代末。ベヒシュタインミレニアム御検討でしたら御検討下さい。勿論御予算はそれ以下で御案内中、近在の倉庫に保管中(車で5~6分)です。
本品御希望の際、このページをプリントアウトし御持参いただければ、オーク無垢材ピアノ椅子をスペシャルプライスでお付けします。 |
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